宙ごはん 本屋大賞ノミネート作品#3

読書

こんにちは。

ホンノムシです。

花粉症でぼぉーとする中、本屋大賞ノミネート作品3冊目ようやく読めました。

喪失の物語

⭐︎4.2(最高は5.0、おすすめは4.0以上)

読後感としては、めっちゃ失ったなーという気持ちになりました。現状読んだ本屋大賞ノミネート作品の3冊の中で一等面白かったです。

ここからはネタバレがありますので、ご注意ください。

宙ちゃんが失ったもの。

ママ。

友達。

恋人。

ママ。

やっちゃん。

そして継続的に母親を失い続けてる。

そんな中、暖かく美味しいご飯と愛情がその喪失を少し癒してくれる素敵な物語でした。

町田そのこ先生の作品は初めて読みましたが、結構ハードな人間関係を用意してくるなと思いました。

高校時代の恋の描き方も鉄太君がまさに男子高校生で、綺麗事じゃなくてよかったです。宙ちゃんはかわいそうです。

彩るごはんが悪魔的に美味しそう。

パンケーキ。

ボロネーゼ。

にゅうめん。

ポタージュ。

チャーハン。

オムライス。

パンケーキ。

とでてくるごはんが美味しそうで、テロリズムを感じます笑。特にソフリットからの牛すじ肉の入ったボロネーゼを食べてみたいなと思いました。

宙ちゃんが徐々にごはんを作れるようになっていき過程が胸が熱いです。オムライスやパンケーキを作って喜んでもらってる場面が好きです。

そして、特異点としてのやっちゃん。

佐伯恭弘。

この方の存在なくして物語をかたれません。私も「やっちゃん」と呼ばれていたことがあるので勝手に感情移入しながら読んでました笑

不器用で一定自分本意な登場人物が多い中で、やっちゃんの包容力と優しさが特異点になり物語の駆動力でした。

やっちゃん自身と宙ちゃんとのかかわりながら成長していく様も良かったです。

それだけに亡くなってしまった時は衝撃でしたし、その後の宙ちゃんの想いに涙しました。

続きが読みたい。

宙ちゃんの続きの物語も読んでみたいです。

町田そのこ先生の作品も読んでみたいです。

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