第三の時効

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こんばんは。

ホンノムシです。

今日は横山秀夫先生の「第三の時効」です、

一番好きな短編集

⭐︎4.2(最高は5.0、オススメは4.0以上)

この前読んだ「陰の季節」が警務警察なら、こちらはザ刑事警察の物語です。

F県警の捜査一課の3係が軸となり、進んでいきます。

犯人との鬩ぎ合い、捜査一課内での係内での争い、出世争い、多課との上下関係、もちろんミステリ要素と大好物でした。

特に公安上がりの楠見係長が好きですが、異端かもしれません。

第三の時効

まずご紹介するのが、表題作です。

出色の出来で大好きです。推しの楠見係長も活躍?しますし、たまりません。

少しも構成に無駄がなくて、ぐっときますし、いつかこんな文章が書けるようになったらと夢見ています。

二転三転する展開に森刑事の私生活も絡んで、頁をめくる手が止まりませんでした。職場のお昼休みに読んでいて、ハラハラドキドキして読後に疲れて放心してしまいました笑

短編の中で最も好きです。

囚人のジレンマ

横山秀夫先生が記者だったこともあり、記者の気質を上手いこと物語に落とし込んでくるなあと思います。それは他の日航機墜落事故をテーマにした「クライマーズハイ」で結晶化してると思います。

目線が田畑課長とちょっと上がって、3係の事件が輻輳する展開にページをめくるスピードが上がっていきました。

捜査一課にも血が通った部分が垣間見える激アツな物語です。

続編が読みたいです。

横山秀夫先生が体調を崩されたりして、F県警シリーズは他に単行本化されていないと思います。

続編が読める日を夢見ています。

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