沈黙のパレード

読書

おはようございます。

姉弟の別の子がインフルエンザに!

というわけで、看病の合間に読書しました。

ガリレオシリーズの第9弾『沈黙のパレード』です。

ここからは未読で初めて読みます。

映画化もされていてワクワクしながら読みました。

装丁がかっこいいです。

湯川教授と草薙係長の友情

☆3.8(最高は5.0、おススメは4.0以上)

『禁断の魔術』でアメリカに旅立った湯川先生が教授になって帰国されました。

そして、草薙刑事も係長に!

少し関係性も変わってくるのかなと初め思っていました。

が、湯川先生と草薙刑事の友情に胸打たれました。

人間関係に無頓着に見えて熱い感情をたまにみせる湯川先生のギャップにやられてしまいます。

複雑な物語

もちろんメインの物語もとても面白いです。

タイトルのとおり「沈黙」と「パレード」が大きな鍵となっています。

23年前の少女殺害事件で草薙刑事が逮捕したが、「沈黙」し無罪になった男「蓮沼」。

蓮沼が3年前の女性失踪事件の容疑者として浮上し、逮捕するも今回も「沈黙」し、処分保留で釈放される。

そして「パレード」の日に、蓮沼が殺される。

「パレード」の設定がうまくトリックに作用していて面白かったです。

騒々しい「パレード」の中で、「沈黙」している者は誰か。

あらすじはこんなところですが、二転三転する物語にハラハラドキドキしてとてもよかったです。

良い物語には、良い悪役ということで蓮沼のキャラクターにとても腹が立ってムカムカしてよかったです笑。人の性格は過去の成功体験で作られていくと思っていますが、23年前の事件の「成功」で歪んだ様子がうまく描かれていると思います。

そして、今回の物語のカギとなる食堂「なみきや」の雰囲気もよくて、これも東野圭吾先生の『幻夜』にでてくる食堂を思い出しました。湯川先生を惹きつけてやまない炊き合わせをいただきたいものです。よんでいてとてもお腹がすいてきました笑

映画も観てみたいです。

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