はじめまして。
ホンノムシです。
自己紹介がてら、ぼくの大好き本を紹介します。
傑作
☆4.9(最高は5.0、おススメは4.0以上)
「ぼく」と「ふみちゃん」の物語。
心が揺さぶられるので、再読するのはいつも勇気いります(笑)が紛うことなき傑作です。
辻村深月先生
一番好きな作家さんのイチバン好きな作品です。
恥ずかしながらまだ読了していない作品もありますが、先生の次の著作も好きです。
・スロウハイツの神様
・オーダーメイド殺人クラブ
・冷たい校舎の時は止まる
この前先生が脚本を書かれている「ドラえもん のびたの月面探査記」を子どもと観ました。
ドラえもん愛が溢れていて面白かったです。
さて、ぼくのメジャースプーン
一番好きなところは、相撲でいえばがっぷり四つでテーマとぶつかっているところです。
「善と悪」、「復讐」、「被害者と加害者」、「動物を殺すことと人間を殺すことの違い」、「愛」
10歳の「ぼく」が真剣に向き合っていてとても良いなあと思いました。
化学を専攻していた私は、物質と物質が混ざり合う境目の界面部分に興味があり、この作品はその界面部分を見事に抉り出していると思っています。
そして10歳の「ぼく」が導き出す結論も何回読んでも泣いてしまいます。
次の件が好きです。引用します。
朝早くから、動物園に行く支度をするお母さんは楽しそうで、おとといぼくに「あんた人なんか殴ったの初めてでしょう」と尋ねた時と全く同じ口調で「あんた女の子とデートするなんて初めてでしょう」と言った。
さりげないですが、辻村深月先生のこういう文章が大好きです。
ふみちゃん
私は辻村深月は「名前」をとても重要視しておられるなあと考えています。
物語の肝も「名前」に関するものが多いなと感じています。
一度中学校教諭である妻に「本好きな生徒におススメの本を教えて」とオファーをもらいました。
「ぼくのメジャースプーン」→「名前探しの放課後」を「必ずこの順で」とおススメしました。
生徒さんは寝食(授業もそっちのけで)忘れて読んだと、ありがたい感想をいだいたことがあります。
さて、今回も「名前探しの放課後」を(心を揺さぶられるので勇気がいりますが)再読しようと思います。
そんな私ですが、よろしくお願いします。