こんばんは。
ホンノムシです。
今週は新撰組が読むたくなったので、浅田次郎先生の壬生義士伝です。
見事の一言です。
⭐︎4.0(最高は5.0、おすすめは4.0以上)
御一新目前の鳥羽伏見の戦から、その五十年後の大正期をいったりきたりしながら、少しずつ吉村貫一郎とその家族の実像が浮かび上がっていきます。その筆捌きは私の語彙力では見事としか言い表わせん。いつかこんな物語を紡いでみたいものです。
浅田先生の十八番である明治•大正期が舞台で、魅力たっぷりの会話劇で物語が展開していく紛うことなき名作です。
新撰組三部作
浅田先生の新撰組三部作といわれる、「輪違屋糸里」、「一刀斎夢録」といずれも、「燃えよ剣」のように新撰組の歴史を年代ごとに追ったわけではないですが、新撰組と様々な関わり方をした物語に心打たれます。
幕末という時代の界面に現れた新撰組という集団のおもしろさが抉りだされているとおもいます。
本作にも、新撰組のスーパースターがでてきてそれはもうかっこいいです。
ただ、浅田先生はあまり土方歳三好きじゃないのかなと感じる時があります笑
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